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散歩する侵略者

絶望がやってきた。愛する人の姿で

2017年9月9日(土)ROADSHOW<br>(c)2017『散歩する侵略者』製作委員会
2017年9月9日(土)ROADSHOW
(c)2017『散歩する侵略者』製作委員会
散歩する侵略者

監督:黒沢清
原作:前川知大「散歩する侵略者」
脚本:田中幸子 黒沢清
音楽:林祐介
出演:長澤まさみ 松田龍平 高杉真宙 恒松祐里 長谷川博己

作品紹介

第70回カンヌ国際映画祭
「ある視点」部門正式出品作品

誰も観たことがない、新たなエンターテインメント作品が誕生。
『岸辺の旅』で第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞、国内外で常に注目を集め、2016年には『クリーピー 偽りの隣人』でもその手腕を発揮した黒沢清監督が、劇作家・前川知大率いる劇団イキウメの人気舞台「散歩する侵略者」を映画化。
数日間の行方不明の後、夫が「侵略者」に乗っ取られて帰ってくるという大胆なアイディアをもとに、日常が異変に巻き込まれていく世界を描く-サスペンス、アクション、そして究極のラブストーリーと、ひとつのジャンルには収まらない、新たなエンターテインメントが誕生しました。
本作は第70回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門正式出品が決定。誰も観たことがない唯一無二の斬新なストーリーと黒沢清監督の新たな挑戦に日本のみならず、世界中から大きな期待と注目を集めています。

フレッシュな豪華顔合わせとそれぞれが魅せる新境地。
―日本映画界が誇るオールスターキャストの競演!―
主人公・加瀬鳴海役には、映画・ドラマ・ミュージカルと活躍の幅を広げ、更なる躍進をみせる女優、長澤まさみ。夫に起こった「異変」に気づき、翻弄されながらも状況に立ち向かう妻というこれまでにない難役に挑んでいます。夫の加瀬真治役には独特な存在感と演技力で映画、ドラマと大活躍の松田龍平。侵略者に乗っ取られた男という前代未聞の役柄を、絶妙なリアリティで見事に演じています。そして、町で発生する一家惨殺事件を追うジャーナリスト・桜井役を実力派俳優、長谷川博己が熱演。今まで見たことのない、新たな魅力を体現しています。そのほか、天野役を演じる若手実力派No.1の高杉真宙、本格的なアクションに挑んだ立花あきら役の恒松祐里、2人の若き「侵略者」にも注目が集まります。5人それぞれが黒沢組初参加、かつ映画初共演というフレッシュな顔合わせ。さらには、前田敦子、満島真之介、児嶋一哉、光石研、東出昌大、小泉今日子、笹野高史ほか、日本映画界が誇るオールスターキャストの競演が実現。エンターテインメントに華を添えています。

ストーリー

人類は知らない。滅亡はそこまで来ている。
―いまだかつてない、“目に見えない侵略”―

どこにでもいるような不仲の夫婦・加瀬鳴海(長澤まさみ)と加瀬真治(松田龍平)。ある日、行方不明となった真治が帰ってきたところから、2人の生活は静かに異変に巻き込まれていく。一方、町で起こった一家惨殺事件を追うジャーナリストの桜井(長谷川博己)は、その取材の過程で謎の若者たち(高杉真宙・恒松祐里)と出会い、ある「異変」に気づく。「地球を侵略しに来た」真治から衝撃の告白を受ける鳴海。混乱に巻き込まれていく桜井。当たり前の日常は、ある日突然、様相を変える。-同時並行で描かれる2つの物語は、次第に引き寄せられ、誰も予想出来ない展開、そして心が震えるラストへと発展していく。

記者の見どころ

本作『散歩する侵略者』は、『岸辺の旅』『クリーピー偽りの隣人』など海外映画祭への出品が続く名匠、黒沢清監督の最新作だ。主演の長澤まさみや松田龍平ら日本を代表する俳優陣とともに、ひとつのジャンルにくくることのできない怪作を作り上げた。

劇団「イキウメ」による同名の人気部隊を題材に、新感覚の作品を作り上げた。向かい合った人間から〈概念〉を奪っていく侵略者たち。果たして〈概念〉を奪われた人間たちがどうなってしまうのか。「家族」「仕事」などの当たり前だからこそとらえどころのない〈概念〉が奪われた時、真の人間らしさが浮かびあがる。侵略者たちが“人間らしさ”を理解し始めた時、思いもよらないラストが私たちを待ち受ける。

黒沢清監督らしい、不穏で不気味な演出にゾワゾワが止まらない。日常が非日常に侵食されていく序盤と、〈概念〉を奪われた人間のその後。女子高生の侵略者を演じた恒松祐里のアクションをはじめ、アクション映画のようなシーンがあることにも驚かされた。気味が悪くもワクワクする、黒沢監督の真骨頂がいかんなく発揮された作品だ。

SFであり、サスペンスであり、アクション要素もあり、ラブストーリーやヒューマンドラマでもある本作。侵略者のひとりを演じた松田龍平の、無表情の底に得体の知れない何かが見えるような怪演が印象に残る。カンヌ国際映画祭での受賞は逃したものの、かなり完成度の高い、黒沢清監督らしい一作だ。

Text by EISUKE

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